1608蔭山克秀著『経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる』

書誌情報:KADOKAWA,270頁,本体価格1,500円,2018年8月31日発行

経済学の基本が分かる名著13冊,経済発展と自由主義が分かる名著13冊,資本主義が分かる名著13冊,豊かさと貧困が分かる名著11冊と誰でも知ってる古典だけでなく最新のベストセラーまで計50冊の紹介だ。
ケネー著『経済表』,リスト著『経済学の国民的体系』,セイラー著『セイラー教授の行動経済学入門』,グリーンスパン著『波乱の時代』,宇沢弘文著『自動車の社会的費用』,岡田光正著『コンドラチェフ経済動学の世界』,レーニン著『帝国主義論』,ユヌス著『ムハマド・ユヌス自伝』,河上肇著『貧乏物語』の選択に著者の思いが詰まっている。
ケインズ著『雇用・利子および貨幣の一般理論』第3章「有効需要の原理」の10ページを4時間かけて読んだエピソードやマルクス著『資本論』は大著ゆえ読まずハーヴェイ著『資本論入門』を読んでの『資本論』紹介は現役予備校講師の面目躍如たるものがある。
訳書が一種類しかないのならまだしも読んでもいない岩波文庫版『資本論』をあげているのは予備校講師として公正ではない。