現在国立大学でも入学料と授業料を合わせると80万円を超える。ほかに,設備・実習・諸会費や後援会費などを加えると100万円近くかかる。自宅外生となれば,さらに家賃関係経費が上積みとなる。公立大学も県外出身者には意外に入学金が高い。
以前ある新聞の「国立大学の授業料免除実態調査」をまとめて書いたところ,大きな反響があった(関連エントリー参照)。日本学生支援機構は「平成25年度入学者に対する各大学における学内奨学金,授業料等減免制度及び徴収猶予制度(外国人留学生のみを対象とした制度は除く)に関する情報提供を目的として実施した」調査結果を公表している(→http://www.jasso.go.jp/statistics/syogaku_chosa/gakunaisyougakukin.html)。大学・大学院と短期大学に分け,国公私立大学毎(私立大学については地域別)に整理しており,受験生にとっては貴重な悉皆調査である。
奨学金制度の情報は受験情報として不可欠になっていることを実感する。
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- 国立大学の授業料免除実態調査→https://akamac.hatenablog.com/entry/20081226/1230300500
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