099「子規・真之と小学校」展および図録

坂の上の雲ミュージアム「第8回企画展 テーマ展示 近代国家の形成1 明治の教育 子規・真之と小学校」が明日から始まる(→http://www.sakanouenokumomuseum.jp/display/event008/,2014年2月25日〜2015年2月15日)。この展示に愛媛大学図書館蔵の「三輪田米山書手習本」と「三輪田米山日記」(一冊)を貸し出した縁があり,オープニングセレモニー(内覧会)に参加してきた。
セレモニーのあと,学芸員の説明付きの展示を駆け足で見てきた。江戸末期から明治初期の教育体制に子規と真之の足跡を辿るという企画でミュージアムの一室を展示に当てていた。明治維新前の松山城下周辺には寺子屋,手習師匠,郷学校,私学校の一覧(1936年調査)には40以上の寺子屋・私塾が並んでいる。「読み・書き・そろばん」の庶民教育の一端を実感できた。
子規・真之は近代教育体制を最初期に経験したと同時に寺子屋・私塾をも経験した世代になる。司馬遼太郎によりつつミュージアムの独自性を出そうという意図が感じられた。

項目 内容
はじめに -
目次 -
江戸末期の教育 -
- 武士の教育
- 庶民の教育
- 資料
近大教育制度 -
- 西洋教育に学ぶ
- 日本における初等教育実践
- 資料
単語図・博物図等 -
- 日本の教育用掛図
愛媛の近代教育 -
- 愛媛の近代教育制度
- 子規・真之が受けた近代教育
- 資料
コラム -
- 秋山好古と大阪師範学校
- 幕末・明治の外国語翻訳
関係年表 -
出展総目録 -
協力者一覧 -