093「樗堂と一茶,そして子規へ――共鳴する俳諧精神――」展および図録

今週まで開催の栗田樗堂200年忌,第59回特別企画展に行く。

交友のあった一茶の生誕250年にもあたるということで,江戸期・松山を代表する俳人の人柄と作品,一茶との交友,さらには明治期の子規の足跡を辿っていた。一茶は寛政7(1795)年と翌年の二度松山を訪れ,樗堂のもとで句作に励んだ。
一茶の句で評者がよく借りる句「我と来て遊へや親のない雀」が納められている『おらか春』の現物も展示されていた(東京大学総合図書館所蔵)。
特別展とあって,図録(56ページ)も充実したものに仕上がっている。

項目 内容
目次 -
- I 俳人・栗田樗堂の活躍
- II 樗堂と一茶,松山での日々
- III 樗堂と一茶が目指したもの
- IV 子規,樗堂と一茶に学ぶ
- 言葉をつむぐ 心をつなぐ――文人としての樗堂とその交友――(松井忍)
- 企画解説
- 樗堂・一茶略年譜
- 出展目録