380パナマ文書:タックスヘイブンとマネーロンダリング

NHKスペシャル「追跡 パナマ文書 衝撃の“日本人700人”」(→http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20161127)を観た。
タックスヘイブン目的でペーパーカンパニーを作ったと堂々と証言する金持ちだけでなく,年金資産消失事件の当事者AIJ投資顧問の元社長浅川和彦も自分名義のペーパーカンパニーを2社もっていたことを追跡していた。代理人名義から本人名義に換えたのは逮捕前に資産移動をおこなったためではないかと検証していた。預かった巨額の年金を消滅させる過程で一部をポケットに入れたことを想像させる。
パナマ文書が明るみに出て庶民も無関係ではない。香港の仲介人と法律事務所を通じて普通の日本人がアンギラペーパーカンパニーを持っている。パスポートと通信料請求書の現住所があれば数十万で設立できる。出会い系サイト関係者や暴力団などのマネーロンダリングとして使われているのではないかという。本人が知らないまま名前が使われているというから他人事ではない。
一般庶民には遠い存在だったタックスヘイブンマネーロンダリングと表裏一体であることを理解できた。