1544吉田安夫著『ひと筋の道』

書誌情報:株式会社タマス,273頁・247頁,本体価格2,500円,2012年4月1日初版発行(現在絶版)

熊谷商業(インターハイ学校対抗で9回優勝),埼玉工大深谷(同3回優勝),青森山田学園(中,高,大)(同14回優勝)の卓球部監督を57年余つとめた吉田安夫(2019年7月19日逝去)の集大成の記録集で,「教え子とゆかりの人たちによる寄稿文」と「監督生活五十七年。名勝負の数々と卓球への熱い思い」の2冊からなる。今では普通になった中高一貫指導と彼らと寮生活をしながらの練習を先駆的に実践した。
タマス(バタフライの商品名で知られる卓球メーカー)が関係しているだけに各種記録集としても充実している。吉田の「日本では,シェークハンド全盛の時代ではあるが,現在および将来の技術傾向を考えると,ペンホルダー選手の養成も考慮すべきではないかと思う」(「監督生活五十七年。名勝負の数々と卓球への熱い思い」199ページ)に一票!
(「卓球レポート」の「訃報」参照→https://www.butterfly.co.jp/takurepo/topics/detail/012984.html