1287セーラー服を制服にした最初の女学校

刑部芳則「セーラー服 憧れと誇りと——10年かけ女学校935校を調査,起源と普及の歴史探る」(日経新聞,2022年1月18日付)を読む。

イギリス海軍発祥のセーラー服が制服ではなく体操服として導入され,その後服装改善運動の中で和服から洋服への転換が契機となって制服になったことを述べていた。最も早く導入したのは,これまで言われてきた福岡市の学校でもなく,京都市の学校でもなく,名古屋市金城学院だったという(1921年9月)。

山本和幸の「セーラー服の制定時期は1921年(大正10年)頃」(「日本の歴史と日本人のルーツ」→https://ameblo.jp/shimonose9m/entry-12362377029.html)は刑部説を含むいくつかの起源を紹介している。

著者はすでに昨年『セーラー服の誕生——女子校制服の近代史——』(法政大学出版局,2021年12月,[isbn:9784588326073])を上梓している(評者未読)。

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