1584原田マハ著『モネのあしあと』

書誌情報:幻冬舎文庫(は-25-4),150頁,本体価格500円,2021年4月10日発行

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「わたしにとって絵を見ることは,アーティストと会話することです」(117ページ)。有名だから見てきた不純な動機ぷんぷんの評者とは違う。モネをはじめとする印象派の解説くさくないモネらとの会話がいい。睡蓮画でモネが描こうとした,水底,水面そのもの,水面に映る空という3つの世界を実感できる。
印象派と浮世絵による絵画史の革新およびモネの生涯を重ねたマハによるモネのあしあとを追う旅をご一緒にどうぞ。