1595景浦勉・山内一郎編『ふるさとの想い出写真集 明治・大正・昭和 松山』

書誌情報:国書刊行会,166頁,本体価格8,000円,1981年3月6日発行,オンデマンド版:2021年5月25日発行

大正末期の大街道二丁目には上原専禄の生家が,西法寺北隣にあったラジウム温泉近くの果物屋あたりには安倍能成の生家がみえる。県立松山中学卒業時明治34年3月の安倍能成も見える。明治39年3月の県立松山中学校の記念写真には夏目漱石が映っている。
探していた松山夜学校(現松山学院),労研饅頭,西村清雄と歌碑もまとまって収録されていた。松山女学校(現東雲学園)の二番町時代の洋風校舎前での集合写真には全部被布または羽織を着て袴姿の生徒たちが映っており,明治時代の松山番町教会と二番町および清水町にあった洋館の宣教師館も確認できる。
松山高等学校(愛媛大学の前身のひとつ)と松山高等商業学校(松山大学の前身)の写真数枚も昔の学び舎を伝えている。250葉を超える写真はかつての松山の一部を切り取っていた。