1649『セイコーミュージアム銀座常設展示図録』

書誌情報:セイコーミュージアム銀座,253頁,税込価格3,300円(ミュージアムショップで販売),2021年11月

創業140周年,ミュージアム(前身はセイコー時計資料館)40周年を記念して,常設展示の図録である。時と時計の歴史,創業者・服部金太郎セイコーセイコーの技術と製品の歴史,などからなり図録だけでも十分楽しめる。
セイコーといえば,日本初のラジオCM(1951年),日本初のテレビ CM(1953年)で知られており,掛時計から始まり国産初の腕時計,クオーツ時計にいたるセイコーの歴史を知ることができる。
セイコー時計の文字盤でローマ数字を使う時計では例外なく「IV」ではなく「IIII」が使われている。金太郎が設立した公益事業団体「公益財団法人服部報公会」(1930年設立)は現在も工学に関する研究を奨励助成している。
時計に代わってスマホで時間をチェックすることが多くなった時代だからこそあらためて時計をチェックしてみてはどうだろう。