1335内田義彦の言葉

鷲田清一「折々のことば(2523)」(朝日新聞,2022年10月10日付)に引用されていた。

本当に印象が深い場合は感想が出るより前にまず,ポカンとするのではないか。(改行)内田義彦
だから「そう簡単に感想を出していかん」のだと,経済学者は言う。何かを読んで深い衝撃を受けた時は,それが意味するところをすぐには掴(つか)めず,むしろモヤっとなるもの。そういう気持ちを従来の言葉で急いで表現せず,その意味が見えてくるまでモヤっとしたまま持ち続けることが大事だと。1981年の講話「読むこと,きくこと」(『内田義彦の世界』所収)から。

『内田義彦の世界』については読後感を書いている(関連エントリー参照)。