書誌情報:晃洋書房,ix+195頁,本体価格2,200年,2015年3月20日発行
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松山大学経済学部特殊講義「まちづくり学――内子町のまちづくり実践塾――」のテキストとして編まれた。編者の鈴木以外は内子町の職員の執筆であり,町並み・村並み保存運動,内子座,農業と内子フレッシュパークからり,山並み保存,エコロジータウン,自治会,行財政とほぼ内子町全般の取組を紹介している。
研究者によるまちづくり論や事例紹介ではなく,行政職員の手によるまちづくり論が本書の最大の特徴である。行政文書ではなくまちづくりの経験と課題を客観化したことで,1970年代からの町並み保存事業から始まった内子町のまちづくり事業の全体像が鳥瞰できる。
限界集落(内子町では実態を表現する「小規模・高齢化集落」と呼んでいる)が全体の5分の1を占める内子町にあって,まちづくりと人口減少への対応策との関係を論じる一章が欲しかった。
なお,本書は「第31回愛媛出版文化賞」を受賞した(→http://www.ehime-np.co.jp/rensai/syakoku/ren042201601050187.html)。
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