書誌情報:ミネルヴァ書房,xii+306頁,本体価格3,000円,2013年1月30日
- 作者:西部 忠
- 発売日: 2013/02/01
- メディア: 単行本
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地域通貨がブームになって10数年になる。一部で根付きつつも,一般化したとはいえない現状がある。地域コミュニティの活性化事業ともかならずしも結びついているわけでもない。
本書は,地域通貨が制度や政策とどう関係していくのかと地域通貨の実際はどうなのかを理論編(「地域痛快をどう捉えるか,地域通貨でどう見えるか」)と国内外の事例編(「地域通貨をどう使うか,地域通貨でどう変わるか」)で分析し,編者の総論(序章「地域通貨とはなにか」および終章「「他律集中システム」から「自律分散ネットワーク」へ」)と各種資料からなり,地域通貨を理解するためには必読本である。
地域通貨が参加者間でのフィランソロピー的な交換を超えて,コミュニティファイナンスや法定通貨とどのように関係していくことができるか。地域通貨の社会的実験は現在も進行中である。
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