286経済理論学会編『季刊 経済理論』第46巻第4号

書誌情報:桜井書店,110頁,本体価格2,000円,2010年1月20日発行

季刊経済理論 第46巻第4号

季刊経済理論 第46巻第4号

  • メディア: 単行本

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特集は,「ポスト・ケインズ派経済学の新たな展開と現代的課題」。主流派経済理論へのオルタナティブとしてのポスト・ケインズ派経済学への注目というのが特集の趣旨だ。資本蓄積と所得分配,貨幣経済の特質と金融政策,マクロ経済と金融不安定性など現代経済の諸問題へのアプローチである。桜井書店のウェブでは目次と「特集にあたって」を読むことができるはず(まだ更新されていない)(→http://www.sakurai-shoten.com/)。
松井の松尾著への書評は期せずして評者の意見(→https://akamac.hatenablog.com/entry/20080803/1217769650およびhttps://akamac.hatenablog.com/entry/20080805/1217951341)と重なることが多かった。

ジャンル 執筆者 タイトル
特集 ポスト・ケインズ派経済学の新たな展開と現代的課題 -
特集 石倉雅男 特集にあたって
特集 中谷 武 ポスト・ケインズ派経済学の現代的意義――賃金主導型経済を中心に――
特集 鍋島直樹 ポスト・ケインズ派貨幣経済論の回顧と展望
特集 二宮健史郎 「長期」と「短気」のマクロ経済モデルと金融の不安定性――ポスト・ケインズ派金融不安定性分析の位置づけと評価――
特集 ピーター・スコット&ベン・ジッペラー(石倉雅男訳) 蓄積と所得分配の動態パターン
論文 新井大輔 中小企業金融におけるハード情報とソフト情報の相違と相互補完関係
論文 熊澤大輔 長島恐慌モデルの再検討
論文 武田壮司 シュンペーターにおける発展プロセスの不確定性――創造的破壊の時間と空間――
書評 佐藤秀 宇仁宏幸著『制度と調整の経済学』
書評 鄭 淵沼 長島誠一著『現代マルクス経済学』
書評 松井 曉 松尾匡著『「はだかの王様」の経済学――現代人のためのマルクス再入門――』(→https://akamac.hatenablog.com/entry/20080803/1217769650https://akamac.hatenablog.com/entry/20080805/1217951341
書評へのリプライ 古野高根 『20世紀末バブルはなぜ起こったか』に対する書評(評者:星野富一氏)へのリプライ
書評へのリプライ 吉原直樹 『労働搾取の厚生理論序説』に対する書評(評者:藤森頼明氏)へのリプライ
論文の要約(英文) - -
刊行趣意・投稿規定 - -
編集後記(池田 毅) - -