書誌情報:アカデミック・リソース・ガイド株式会社,160頁,本体価格2,500円,2014年2月28日発行,ISSN: 2187-4115
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第6号は,特別寄稿として熊谷慎一郎(宮城県図書館)「東日本大震災と図書館――図書館を支援するかたち――」は,東日本大震災による宮城県内の市町村図書館の被災状況と宮城県図書館の被災図書館への支援について詳しく述べ,都道府県立図書館の役割と図書館支援について問題提起している。震災からの復興に図書館が果たした役割は断片的に知られている。現役の司書による地域と図書館,課題解決を担う図書館への経験を多くのことを教えてくれる。
特集の嶋田綾子(責任編集者)「図書館で学ぶ防災・災害」は全国各地の図書館が取り組んでいる災害アーカイブ(自然災害,事故・事件,公害,戦争などを含む)を調べ上げたもの。2001年3月24日の芸予地震を経験した評者にとって図書館(大学図書館を含む)の役割を考えさせられる資料である。
司書名鑑第2回として谷合佳代子(公益財団法人大阪社会運動協会・大阪産業労働資料館「エル・ライブラリー」)のインタビューがある。
創刊号(2012年11月発行)は品切れ,第2号(2013年2月発行)は残部「稀少」とある。着実に読者が増えているようだ。第7号(2014年5月発行予定)は図書館を「コモンズ」「学びの場」として考える内容と予告されている。
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