1036神代浩編著『困ったときには図書館へ――図書館海援隊の挑戦――』

書誌情報:悠光堂,207頁,本体価格1,800円,2014年10月31日発行

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図書館海援隊とは,編者が文科省生涯学習政策局社会教育課長時に発案して始まった図書館による課題解決型支援サービスである。当初は貧困・困窮者への支援のための有志による図書館ネットワークであった(北海道立図書館,秋田県立図書館,東京都立図書館,神奈川県立図書館,大阪市立中央図書館,鳥取県立図書館,福岡県小郡市図書館)。その後は口蹄疫問題,サッカー部,リボン部などのように発展していく。
この図書館海援隊の歩みと2013年のフォーラムをまとめたものが本書である。発足から現在まで「準」(「純」?)官製ではあるが,図書館の課題解決支援サービスとして認知されるようになった。文科省生涯学習政策局社会教育課(図書館振興係)に図書館海援隊の資料がある(→http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/kaientai/1288450.htm)。