書誌情報:河出書房新社,327頁,本体価格8,800円,2014年10月30日発行
- 作者:ジェームズ・W・P・キャンベル
- 発売日: 2014/10/16
- メディア: 大型本
- -
ネットには「死ぬまで行ってみたい 世界の図書館 15」(→http://www.tripadvisor.jp/TripNews-a_ctr.Libraries),「ため息がでるほど美しい世界の図書館20選」(→http://sworldnews.com/world-beautiful-libraries-20/),「読書どころじゃない「まるでハリポタ」みたいな世界の美しい図書館」(→http://matome.naver.jp/odai/2137448118486888001),「死ぬまでに1度は行ってみたい世界の美しすぎる図書館7つ」(→http://wondertrip.jp/zekkei/773.html),「旅心と知識欲を刺激する,「世界最大の図書館」&「世界で最も読まれた本」」(→http://tabizine.jp/2014/03/29/7521/),「人類の叡智の宝庫,世界中の美しい図書館20」(→http://snnantn.blog115.fc2.com/blog-entry-55.html),「【かなり行きたい!】世界の超美しい図書館あれこれランキング!」(→https://www.rankingshare.jp/rank/gigesesjlq),世界の美しい図書館を紹介する「世界の図書館.com」(→http://www.blogmura.com/profile/01338825.html)などなど世界の図書館を話題にした情報は多い。
本書がそれらと一線を画するのは古代,中世,16世紀,17世紀,18世紀,19世紀,20世紀,電子書籍時代と文字が誕生してから現在までの図書館建築様式に着目した図書館の歴史になっていることである。中世をクロイスター,冊子本,チェスト,16世紀をカボード,鎖,ストール,17世紀を壁,ドーム,アルコーブ,18世紀を天使,フレスコ画,隠し扉,19世紀を鉄の書架,ガス灯,カード式目録,20世紀を電気,コンクリート,鋼鉄とそれぞれ特徴づけている。写真の構図とカラーもすばらしい。
司馬遼太郎記念館,大阪府立中之島図書館,冷泉家御文庫,多摩美術大学図書館,唐招提寺経蔵,三井寺,宮城県図書館などの日本の図書館や建築家についても紹介されている。
「真にすぐれた図書館は,本の保管場所であるだけでなく,知識や創造性や人びとの深い思いが詰まった場所でもある」。勤務先の図書館を見るにつけ,ため息が出てきた。
- 関連エントリー
- 神代浩編著『困ったときには図書館へ――図書館海援隊の挑戦――』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20150114/1421246406
- 猪谷千香著『つながる図書館――コミュニティの核をめざす試み――』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20140304/1393936757
- 山本順一編『新しい時代の図書館情報学』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20131224/1387895281
- (社)日本図書館協会図書館調査事業委員会編『日本の図書館――統計と名簿 2012――』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20130315/1363358180
- 加藤信哉・小山憲司編訳『ラーニング・コモンズ――大学図書館の新しいかたち――』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20130221/1361458792
- 「これからの図書館」報告書および「望ましい基準」→https://akamac.hatenablog.com/entry/20130202/1359814283
- 大学図書館の機能強化について→https://akamac.hatenablog.com/entry/20121004/1349359715
- 中教審答申(大学教育の質的転換)→https://akamac.hatenablog.com/entry/20120831/1346420817
- 山内祐平編著『学びの空間が大学を変える――ラーニングスタジオ/ラーニングコモンズ/コミュニケーションスペースの展開――』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20101222/1293025066
- 図書館は情報収集拠点→https://akamac.hatenablog.com/entry/20090216/1234777632
- 「図書館」か「アイデアの倉庫」か→https://akamac.hatenablog.com/entry/20081213/1229161512
- 『別冊環⑮ 図書館・アーカイブズとは何か』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20081128/1227866928
- 高田高史著『図書館が教えてくれた発想法』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20080128/1201514522
- 田坂憲二著『大学図書館の挑戦』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20071005/1191577855
- 前川恒雄・石井敦著『新版 図書館の発見』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20070320/1174375564
- 逸村裕・竹内比呂也編『変わりゆく大学図書館』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20070319/1174268191
- 『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』第9号/2014年秋号→https://akamac.hatenablog.com/entry/20150106/1420551142
- 『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』第8号/2014年夏号→https://akamac.hatenablog.com/entry/20141014/1413294322
- 『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』第7号/2014年春号→https://akamac.hatenablog.com/entry/20140715/1405432074
- 『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』第6号/2014年冬号→https://akamac.hatenablog.com/entry/20140306/1394109480
- 『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』第5号/2013年秋号→https://akamac.hatenablog.com/entry/20140123/1390487260
- 1年前のエントリー
- 許昕が中国男子の世界卓球団体の第2代表に→https://akamac.hatenablog.com/entry/20140302/1393768440
- 2年前のエントリー
- 「労研饅頭」きらめき奨励賞受賞→https://akamac.hatenablog.com/entry/20130302/1362234926
- 3年前のエントリー
- 第18回全国「かまぼこ板の絵」展覧会作品募集→https://akamac.hatenablog.com/entry/20120302/1330698674
- 4年前のエントリー
- 小林昇著作目録ブログ版(1968)→https://akamac.hatenablog.com/entry/20110302/1299072860
- 5年前のエントリー
- 6年前のエントリー
- 「資本主義」という言葉について→https://akamac.hatenablog.com/entry/20090302/1235988295
- 7年前のエントリー
- 8年前のエントリー
- 『資本論』,そして「労働日」――経済学対話――→https://akamac.hatenablog.com/entry/20070302/1172826551