948平成28年度「学術情報基盤実態調査」の結果報告

平成17年度から毎年調査している学術情報基盤実態調査の平成28年度の調査結果が公表された(→http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/03/1383655.htm)。

  • 大学図書館
    • 図書館資料費は746億円であり,前年度より16億円増加した。そのうち,電子ジャーナル経費は295億円であり,為替変動,価格上昇,消費税課税の影響もあり,前年度より19億円増加した。
    • オープンアクセスの観点から教育研究成果を無償公開する「機関リポジトリ」を持つ大学は,486大学(62.5%)となり,前年度より46大学増加した。
    • 学生の主体的な学びを促すアクティブ・ラーニング・スペースは,453大学(58.2%)が設置し,この5年間で約2.5倍に増加した。
  • コンピュータ及びネットワーク編
    • セキュリティポリシーは,国立大学では全大学で策定されているが,公立大学では13大学(14.8%),私立大学では197大学(32.6%)が未策定である。
    • 高速計算機(スーパーコンピュータ)の設置は,26大学(3.3%)で計79台となり,前年度より10台増加した。国立大学の55大学(64.0%)がスーパーコンピュータを利用している(他機関のものを利用する場合を含む)。
    • 情報システムのクラウド化は,627大学(80.6%)が推進しており,76大学(9.8%)が運用を検討中である。
    • クラウド化の効果として,503大学(80.2%)が「管理・運用等にかかるコストの軽減」を,482大学(76.9%)が「利便性・サービスの向上」を挙げている。