1156伊藤・早田ペアも準優勝(卓球世界選手権2021ヒューストン大会)

最終日,大会7日目が終了した。昨日の混合ダブルス決勝に続き,男女のダブルス,シングルスの決勝があり,チャンピオンが決まった。
女子ダブルスの伊藤美誠早田ひなペアは,前大会と同様中国の王曼昱(WANG Manyu)・孫穎莎(SUN Yingsha)ペアと対戦し,0-3 (9-11, 7-11, 8-11) で負け,2大会連続の準優勝となった。
男子ダブルスはスウェーデンの兄弟ペアのカールソン(KARLSSON Kristian)・ファルク(FALCK Mattias)ペアが戸上・宇田ペアに勝った韓国の張禹珍(JANG Woojin)・林鐘勲(LIM Jonghoon)ペアの強打を封じ,3-1 (11-8, 15-13, 11-13, 12-10) の接戦を制した。スウェーデンペアの優勝は千葉大会(1991年)以来30年ぶりで,決勝に中国ペア以外の対決となったのはイエテボリ大会(1985年)以来36年ぶりだ。それだけに,王楚欽(WANG Chuqin)・樊振東(FAN Zhendong)ペアと梁靖崑(LIANG Jingkun)・林高遠(LIN Gaoyuan)ペアに勝ったスウェーデンペアの優勝はすばらしい。
女子シングルスはダブルスの優勝ペア同士の対戦を,王曼昱が孫穎莎に 4-2 (11-13, 11-7, 6-11, 11-6, 11-8, 15-13) で勝ち,初めての世界選手権優勝となった。中国選手同士の激しい打ち合いが続く好試合だった。王は女子ダブルスとの2冠となり,孫は混合ダブルス,女子ダブルスとの3冠には届かなかったがこちらも2冠となった。孫は東京オリンピックのシングルスに続いて準優勝(優勝は陳恵)。王はオリンピックのシングルスにはエントリーできなかっただけに喜びも一入だろう。
男子シングルスは樊振東(FAN Zhendong)がモーレガード(MOREGARD Truls)に,4-0 (11-8, 11-9, 11-7, 11-8) で勝ち,5回目の出場で初優勝となった。スウェーデンとしては前大会のファルクに続く2大会連続の準優勝で,19歳でのファイナリストとなった。六角形ラケットの印象的なデビューともなった。
中国は全5種目のうち男子ダブルス以外の4種目で優勝した。とくに女子シングルスでは組み合わせの妙もあってベスト4を独占し,圧倒的な存在感だった。マスコミはあまり触れていない混合ダブルスでの米中国際ペア(2ペア)は,ピンポン外交50周年を意識した米中の駆け引きを感じさせた。
日本との時差15時間のおかけで,超早朝から午前中のライブ観戦を可能にさせてくれた。卓球「不毛」の地・アメリカでの初めての開催は南米やアフリカでの開催につながってこよう。