1590勝間としを漫画・物語構成かつまかずえ『ちいろば——榎本保郎物語 熱血牧師の教会奮闘記——』

書誌情報:みらいコミックス,222頁,本体価格780円,2006年9月1日発行

榎本著『ちいろば』(聖燈社,1968年12月10日初版,[isbn:9784915338258])および三浦綾子著『ちいろば先生物語(上)(下)』(関連エントリー参照)を元にしたコミックがあることを知り,愛媛県立図書館を経由して今治市立中央図書館からお借りした(ちなみに無料です!)。
京都・世光教会14年を主に描き,今治教会での12年余と後半生のアシュラムについては簡潔に描いていた。榎本本や三浦本を読まずともちいろば先生の充実した52年間がわかる。
罪の悔い改めの描写はこどもも読むことを念頭においていた。「神父」という言葉が何度か出てきて,榎本の人生を変えた軍隊時代の友人・奥山光林はプロテスタントではなくカトリックだったことに気がついた。また,榎本の青春時代に読んだ夏目漱石著『坊っちゃん』は,三浦本でも本書でも「坊ちゃん」だった。