日経新聞に小さな記事が載っていた。
鯨肉に入札制度導入
日本鯨類研究所,需要減受け
日本鯨類研究所(東京・中央)は食品メーカーなどへ卸す鯨肉について入札制度を導入する。需要減少や輸入品の増加を受け,鯨肉の国内価格は下落している。同研究所は最低入札価格を設けて競売することで,価格の引き上げを狙う。
同研究所はこれまで,捕鯨調査で得られたクジラの肉や内蔵を相対取引で卸し,収益を捕鯨調査の費用に充てていた。卸値は現在,赤身で1㌔1700円。前年同時期に比べ,6%安い。国内消費の低迷に加え,約2年前からアイスランド産鯨肉が輸入されるようになったのが影響した。
初回は今月31日まで入札を受け付ける。学校給食など公益関連の出荷は相対販売を続ける。(2011年10月29日付)
アイスランド産鯨肉の輸入事情と入札結果の続報を期待している。調査捕鯨による鯨肉販売→調査捕鯨という悪循環を絶つ絶好の機会である。
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