書誌情報:『エレガンス・イブ』2013年3月号(秋田書店),52頁,本体価格600円,2013年1月26日発行
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「坊っちゃん劇場」(→http://www.botchan.co.jp)で上映中のミュージカルをコミックにした第二幕である(第一幕2月号,第三幕4月号)。
長崎を舞台に蒸気機関の仕組みを探求し蒸気船を完成させる村田蔵六(のちの大村益次郎),二宮敬作の息子・弁次郎が登場する。シーボルトの甥と一緒の再来日と宇和島藩主伊達宗城(むねなり)の命を受けて蔵六の江戸への出立までが描かれている。
ばたばた感がなく,蔵六とイネとの心理描写が巧だ。秋田のわらび座で「幕末ガール」が上演されることになったと欄外に書いてあった(178ページ)。「坊っちゃん劇場」での上演が終わってからの4月からである。
今号には石井光太原作・村岡ユウ漫画「葬送――母校が遺体安置所になった日――」の1回目が掲載されている(3回集中連載)。石井光太著『遺体――震災,津波の果てに――』(→https://akamac.hatenablog.com/entry/20120416/1334585295)が元になっている。映画『遺体――明日への十日間――』は全国公開予定とある(2月23日より)。
表紙裏には,掲載されてきた「3・11あの日を忘れない」シリーズが単行本になり,5タイトル同時に発売されるそうだ(2月22日)。①「飯舘村・ほんの森でまってる」,②「陸前高田 命をつないだホーム」,③「「陸の孤島」南相馬の子どもたち」,④気仙沼に消えた姉を追って」,⑤「希望への復興――ドキュメンタリー作品集――」。
前号から初めて買ったレディコミには耳寄りな情報が詰まっていた。
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