003高木和,オーストリアオープンでチャンプに勝つ

ITTF のオーストリアオープン(ヴェルス)の男子シングルス準々決勝で,高木和卓(たかきわ・たく)が2011年世界選手権ロッテルダム大会チャンピオンで,ロンドンオリンピック金メダリストの張継科(Zhang Jike)に1-3の劣勢から盛り返して見事に逆転勝ちした(10-12, 11-9, 6-11, 8-11, 12-10, 11-7, 13-11)。(前の試合で松平健太に4-3と辛勝していた)張の不調があったとはいえ,バック対バックで打ち負けず,フォアハンド攻撃に切り替えた策が見事に当たった。ゴルフのアメリカツアー2戦連続予選落ちよりはるかにニュース価値がある。
準決勝では日本の張一博を一蹴して勝ち進んだ郝帥(Hao Shuai)に0-4と歯が立たなかった(4-11, 6-11, 7-11, 4-11)。さすがに中国の層が厚い。
女子はベスト4に順調に勝ち進んだ石川佳純だったが,中国の李暁霞(Li Xiaoxia)に打ち負けて1-4で敗退した(11-13, 11-9, 4-11, 6-11, 5-11)。李の鉄壁のブロックと強打が石川を上回った試合だった。
U21の男子では吉村真晴が村松雄斗の日本人同士の対戦を制し,女子でも松平志穂が優勝した。
男子ダブルスでは松平健太・吉村真晴ペアと張一博・松平賢二ペアがともにフルセットで惜敗し,女子ダブルスの石川佳純・森薗美咲ペアが準決勝で敗退した。
オーストリアオープンは ITTF ワールドツアーの2戦目にあたり,今回の中国のように実力者が参加している。前週のスペインオープンで優勝したブラジルの Cazuo Matsumoto 選手はシングルス,ダブルスとも予選リーグで敗退し本戦出場はならなかった。
結果は日本卓球協会(→http://www.jtta.or.jp/result/2013/worldtour/aut/aut2013.html)で,各選手の奮闘は ITTF の itTV (http://www.ittf.com/ittv/ から '2013 ITTF Austrian Open Wels') で見ることができる。