260大島祐哉,石川佳純優勝(卓球ワールドツアー・フィリピンオープン)

フィリピンオープン(5月27日〜31日)の男子シングルスで大島祐哉(WR61),女子シングルスで石川佳純(WR6)が優勝した。
大島はU21の男子シングルス決勝で高校生の龍崎東寅に不覚を取ったが,シニアでは1回戦から安定していた。決勝では今大会第1シードで韓国のトップ選手のひとり鄭栄植(Jung Youngsik,WR20)に 4-0 (11-5, 11-7, 12-10, 11-9) と零封した。2-0 とリードした第3ゲームの 4-9 から挽回しジュースで取った。鄭が得意とする両ハンドでの3球目攻撃を封じ,威力あるドライブ攻撃で先手をとっていた。先週はザグレブオープンの森薗とのダブルスで優勝しており,2週続けての優勝は見事だ。
女子シングルス決勝は石川と福原の二強対決となった。石川は準決勝で石垣優香(WR22)にゲームオールで逆転勝ちし,福原は世界選手権混合ダブルスのゴールドメダリスト・梁夏銀(韓国,Yang Haeun,WR17)に 0-2 から逆転勝ちしていた。決勝は常に先手を取った石川が 4-2 (7-11, 11-8, 11-8, 9-11, 11-5, 11-8) で勝ち,国際大会での福原との対戦を3勝1敗とした。
石川と福原を世界ランキング争いで猛追する伊藤美誠は1回戦敗退と思わぬ結果となった。男女とも日本選手の包囲網で韓国,台湾,香港に勝ちきる展開ながら,リオオリンピック代表(男女とも個人戦各2選手プラス団体戦用1選手)をかけての熾烈な競争は9月まで続く。
女子シングルスでは石垣が3位,男子ダブルスでは郡山北斗・田添健汰ペアが準優勝,木造勇人・松山祐季ペアが3位,男子U21では龍崎が優勝,大島が準優勝,田添が3位,女子U21では佐藤瞳が優勝,早田ひなが準優勝,浜本由惟加藤美優が3位になっている。