273吉村真晴,準優勝(卓球ワールドツアー・ジャパンオープン)

男子シングルスで吉村が準優勝した。
ます,準決勝では馬龍に勝った尚坤(Shang Kun)に,2ゲームを連取されてから3ゲームを取り返した。ゲームオールになってからは終始リードする形で 4-3 (7-11, 6-11, 11-6, 11-9, 11-6, 5-11, 11-8) と振り切った。各ゲームに数本ずつサービスエースを決め尚坤にプレッシャーをかけ続けていた。反面サービスミスが3本,サービスが切れすぎたため3球攻撃のミスもあった。第5ゲームの3-2のあとのロビング,7-5のあとのバックドライブ,第7ゲーム8-7からのレシーブエースと随所にスーパープレイがあった。歴史的勝利といってもいい。
決勝の対許しん(「日」に「斤」)では第1ゲームを先取するも 1-4 (11-9, 2-11, 12-14, 7-11, 7-11) と優勝に届かなかった。9-10からの回り込んでのストレート攻撃でジュースに持ち込み,11-10と一旦はゲームポイントを握る。許をロビングに追い込んだあとのスマッシュミスが痛かった。世界トップの許を相手に10本近くサービスでポイントをとった。許の苦し紛れのレシーブを打ちにいってミスしていたが,負けてもいいではなく勝ちにいった試合での結果は相手の強さを褒めるべきだろう。中国のトップ選手に力対力で勝てるかもしれないと可能性を感じさせる吉村の試合ぶりだった。
吉村は現在世界ランキング30位である。今大会は予選から勝ち上がり,1回戦の鄭栄植(Jung Youngsik,WR19),2回戦の唐鵬(Tang Peng,WR11),準々決勝の朱(WR16),準決勝の尚坤に勝った。すでに今年のスペインオープン,ザグレブオープンで優勝し,世界選手権では石川佳純との混合ダブルスで準優勝した。来週の韓国オープン,8月始めの中国オープンにもエントリーしており,もっとも注目される男子選手になった。
男子シングルスは許,女子シングルスは陳夢(Chen Meng),男子ダブルスは馬・許ペア,女子ダブルスは劉斐(Liu Fei)・武楊(Wu Yang)ペアとすべて中国選手が優勝した。