961石渡嶺司著『就活のコノヤロー――ネット就活の限界。その先は?――』

書誌情報:光文社新書(671),270頁,本体価格800円,2013年12月20日発行

  • -

就活関連新書はこれでもかと思うほど出版されている。その先鞭をつけたのが著者による『就活のバカヤロー』(関連エントリー参照)だった。「大学ジャーナリスト」である著者は,就活の当事者である学生と大学の事情だけでなく,採用する企業側や就活ビジネスの動向を伝えてくれている。
学生の就活実態,大学のキャリア支援,就活協定,女子学生の就活事情,企業の採用動向,就活ビジネスと就活にかかわる就活・採用のルポを本文とし,また各ページ下に欄外情報を盛り込んでいる。
学生時代には本と新聞を読め,社会人と話せとプランドハプンスタンス理論で大学の学びの意味を語り,何かひとつのテーマをしっかりまとめろ力に学ぶ力の源をもとめていた。
おふざけ系タイトルを冠して,その実,就活・採用の表と裏をきちんとおさえていると読んだ。