書誌情報:金曜日,365頁,本体価格2,100円,2015年10月8日発売
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同名の講演(サブタイトルに「樺美智子・山崎博昭追悼」)に加筆し,さらに著者自身の記述で本文への補注している。1960年の安保闘争からベトナム反戦運動を経て70年安保闘争,62年の大学管理法闘争から68・69年の東大闘争までの闘争当事者による記録である。
安保闘争も東大闘争も党派を超えて広がっていた大衆運動の様相が浮かび上がっていた。産学「協同」・官学「協同」や原子力「科学」の展開と転換が今に続く科学技術政策の出発点であったことがよく分かる。また,東大闘争時の東大当局の無責任姿勢が政界や企業におけるそれに見事に再現されている。
著者による『東大闘争資料集』完成の取組の成果も本書に生かされ,当時の情宣の手段だった,ガリ版によるビラも資料として再現されている。
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