1449堤未果著『日本が売られる』

書誌情報:幻冬舎新書(517),291頁,本体価格860円,2018年10月5日発行

日本が売られる (幻冬舎新書)

日本が売られる (幻冬舎新書)

  • 作者:堤 未果
  • 発売日: 2018/10/04
  • メディア: 新書

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日本人の資産と未来が売られている。水は水道民営化,土は汚染度再利用,タネは種子法廃止,ミツバチの命は農薬規制緩和,食の選択肢は遺伝子組み換え食品表示削減,牛乳は生乳流通自由化,農地は農地法改正,森は森林経営管理法,海は漁協法改正,築地は卸売市場解体,労働者は高度プロフェッショナル制度,日本人の仕事は移民50万人計画,ブラック企業対策は労働基準監督部門民営化,ギャンブルはIR法,学校は公設民営学校解禁,医療は国保消滅,老後は介護の投資商品化,個人情報はマイナンバーの外国企業へ,のように「今だけカネだけ自分だけ」のビジネス論理=強欲資本主義が跋扈している。
売られたものは取り返せと,イタリア,マレーシア,ロシア,フランス,スイス,アメリカでの事例を紹介し,公営でもなく民営でもない市民による協同組合方式の運営に将来を託している。