233「大学教育・学生支援推進事業」(学生支援推進プログラム)

高等教育の質保証の強化,とくに私立大学を中心に就職支援の強化などを重点にしたプログラムの採択があった。採択状況は,大学315/347,短大84/89,高専1/14,計400/450である。
就職支援やキャリア教育の必要性は否定しない。その必要が「ネオリベラル・アーツ」(参照:上垣豊編著『市場化する大学と教養教育の危機』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20090708/1247060712)だとしたら,「学士力」や「社会人基礎力」などとの対峙は不可避である。競争的資金を教育(なかでも教養教育)の「実質化」にどう生かすかは各高等教育機関の創意工夫にかかっている。