1754二宮厚美著『人間発達の福祉国家論』

書誌情報:新日本出版社,357頁,本体価格2,300円,2023年12月25日発売

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マルクス経済学では正統的見解——貧困化論と変革主体論——を批判的に克服すべく,貧困者救済の救貧国家論を人間発達の福祉国家論として転回させ,労働者として自由に処分しうる自由時間論を人間発達の到達点に据えた。
「自由時間+人権体系」を柱とする著者の福祉国家論は,現代社会の人格と能力の評価システムの批判を意味し,新自由主義や企業主権の国家と政策への対峙を含んでいる。

大学犬はなちゃんの日常(その158)→https://akamac.hatenablog.com/entry/20100212/1265985186