1747ジェフリー・アーチャー著永井淳訳『ゴッホは欺く』(上)(下)

(上)書誌情報:新潮文庫(ア-5-25),329頁,本体価格629円,2007年2月1日発行

(下)書誌情報:新潮文庫(ア-5-26),321頁,本体価格629円,2007年2月1日発行

9.11テロの前夜,ゴッホの『自画像』を所蔵するイギリス貴族ウェントワース家の女主人が殺害され左耳を切断された。美術品蒐集家フェンストンと彼に雇われた女殺し屋オルガ・クランツ(ルーマニア出身)は,真実を暴こうとするフェントンの下で働く美術コンサルタントのアンナ・ペトレスクを執拗に追い詰める。
冷戦時代の東西対立と現代のテロを背景にした名画をめぐるサスペンスは急展開する。日本の絵画コレクターも登場し,事件解決に大きな役割を果たすことになる。