書誌情報:御茶の水書房,110頁,本体価格1,000円,2008年5月15日発行
神奈川大が宇創立80周年記念事業および米田吉盛生誕110年を記念した神奈川大学の創設者・米田吉盛伝である。
愛媛県喜多郡内子町(旧満穂村論田[ろんでん])の出身である。旧満穂村は1956年の町村合併で五城,立川,大瀬とともに内子町に併合され,さらに,内子町は2005年1月1日に五十崎町と小田町と合併し新内子町となっている。喜多郡には内子町しかなく喜多郡=内子町である。大江健三郎は大瀬の出身で生家は保存されている。
私塾武蔵学園の開設から,神奈川大学の前身となる横浜学院の開設(1928年),横浜専門学校の創立(1929年),戦後の神奈川大学の発足(1949年,初代学長のち理事長),その後の大学等の充実期における教育への関わりと,戦前期の翼賛選挙時代,戦後の愛媛県第一区や神奈川県一区での議員=政治家としての活動をまとめていた。
米田は地方学生の受験負担を減らすために全国6試験場での地方試験制度や給付制奨学金制度を導入したことで知られている。
神奈川大学は,2007年11月,内子町東自治センターに,中央に「創立者米田吉盛の胸像」(柳原義達作,1960年)を配した記念公園を建立し,町に寄贈した。町民からの愛称募集によってこの公園は「きずな公園」と名付けられた。
米田吉盛は,松山の中央商店街の商店主が中心になって結成した松山百店会が発行する『松山百点』第321号(2018年7月1日号)の「ヒーロー列伝 伊予人」に登場していた。
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