exhibition

048黄金の都 シカン展および図録

2009年7月14日から全国巡回中で,愛媛県美術館の展示ももうすぐ終了ということで行ってきた。日本人によって発掘された古代アンデス文明の発掘史と考古学の現場を紹介し,代表的な発掘物とレプリカを展示していた。 保存版図録は404ページの大作で,発掘史と…

047日露戦争捕虜収容所写真展

NHK松山放送局「アートギャラリー」で開催中(2010年12月14日〜19日)の写真展に行ってきた。 日露戦争時の日本におけるロシア人捕虜と収容所の写真である。180枚を超える松山の写真と20以上の他の収容所の写真である。アルバムは当時のフランス領事リュシー…

046第1回三輪田米山展

愛媛大学図書館は幕末から明治時代の書家・三輪田米山(みわだ・べいざん 1821-1908)の書や日記を所蔵している。202冊の日記は本年2月電子化が完了し,ホームページで公開している(下記関連エントリー参照)。米山没後百年展は一昨年あった(下記関連情報…

045第16回全国「かまぼこ板の絵」展覧会

愛媛県西予市市立美術館「ギャラリーしろかわ」より,表彰式の招待状,展覧会招待状10枚をいただいた。奥伊予の小さな美術館の展覧会も第16回目となる。かまぼこ板の絵といういっぷう変わったコンテストと展覧会はいまや西予市(旧城川町)の名物となった。 …

044ル・コルビュジェ展および図録

愛媛県美術館で開催中の「ル・コルビュジェ展」に行ってきた。国立西洋美術館は,彼が設計した日本では唯一の建築物として知られている。1955年に敷地を見るために一度来日したことがあるが,実施にあたっては前川圀男,板倉準三,吉阪隆正らの弟子たちによ…

043オルセー美術館展2010「ポスト印象派」(デジタル情報)

2007年の美術館展(東京都美術館,2007年1月27日〜4月8日)は鑑賞した。今回の企画は「ポスト印象派」のタイトルだ。 国立新美術館(→http://www.nact.jp/)で開かれている標記展覧会(会期:2010年5月26日〜8月16日→http://orsay.exhn.jp/)は未見だが,こ…

041愛媛大学ミュージアム「最新恐竜学」

愛媛大学ミュージアムでは現在「科博コラボ・ミュージアム in まつやま 「 恐竜から哺乳類の時代へ」」が開催されている。その展示の企画講演会「最新恐竜学」を聴いてきた(愛媛大学南加記念ホール)。講師は真鍋真さん(国立科学博物館地学研究部研究主幹…

040濱田亨展

愛媛県美術館「濱田亨展」に行く。濱田亨は松山出身の画家・彫刻家で,愛媛大学ミュージアムのモニュメントの作者でもある(→https://akamac.hatenablog.com/entry/akamac/20091111/1257948486)。明るい色使いの絵(抽象画が多い)と生命感をもった黒大理石…

038「坂の上の雲」のまち松山スペシャルドラマ館・伊予の国えひめの逸品物産館

今日オープンしたドラマ館と物産館に行ってきた。 富国強兵や植民地支配と重なる明治期の日本を描くのは難しい。好古・真之という松山出身の軍人が主人公であることによって,ノスタルジアに浸るだけでなく,欧米列強のアジア進出とそれに対峙しながらアジア…

039「新聞『日本』と子規」展と図録

坂の上ミュージアムで第4回企画展テーマ展示「日露戦争と明治のジャーナリズム1」として「新聞『日本』と子規」展が始まった。ジャーナリスト子規と子規が職を得た陸羯南(くがかつなん)主宰『日本』(1889年創刊)とのかかわりに焦点が当てられている。 日…

037第15回全国「かまぼこ板の絵」展覧会作品集

愛媛県西予(せいよ)市立美術館「ギャラリーしろかわ」の昨年の展覧会作品集ができ(2009年12月1日発行,定価1,500円),今年も評者にも送られてきた。入賞作品186点のほか,応募者21,171人(昨年19,671人),11,345点(昨年10,333点)のすべての作品リスト…

035萬翠荘パネル展「日露戦争〜ロシア兵俘虜が見た明治松山〜」

一昨日,坂雲ミュージアムへ客人を案内したあと,その上にある萬翠荘に行く。松山に来たばかりの頃(25年前),名所や旧跡をはしごしたとき以来だ。萬翠荘は木子七郎(きご しちろう)の設計で,1922(大正11)年に旧松山藩主の子孫にあたる久松定謨(ひさま…

036「米山日記」202冊のWeb版公開

愛媛大学図書館所蔵の書家・三輪田米山(1821-1908)日記202冊の電子化が完了し,この度公開された。 「米山没後百年展 ――「米山日記」の世界――」(2008年12月5日〜14日)の企画には書ファンが全国から来られていた。 関連情報 米山日記(Web版)→http://www…

034「なじみ集」実見

松山市立子規記念博物館で「特別展 明治を生きた若きトップランナー達 松山と子規・真之・漱石」が始まった(2009年11月28日〜2010年1月31日,特別展観覧券200円)。子規と漱石,秋山真之との親交を中心にした展示で,明治20年前後から大正はじめまでの軸,…

033愛媛大学ミュージアム

60周年に合わせて,ミュージアムがオープンする。今日は記念式典に合わせてオープニングセレモニーと内覧会があった。他大学のミュージアムをそれなりに見てきたが,概観・内容ともすこしは誇れるのではないかと思う。ショップ・カフェもあるので,道後温泉…

032ベルリンの壁崩壊20周年ポスターパネル展『平和革命から再統一へ』

愛媛大学図書館で開催しているということで行ってきた。ベルリンの壁崩壊20年にあたって「旧東独社会主義統一党による独裁体制を検証するための連邦基金」が主催(公益ヘルティ財団協賛,ドイツ大使館後援)するもので,現在日本各地でおこなわれている愛媛…

031「ピカソと20世紀美術の巨匠たち展」および図録

ドイツ・ケルンのルートヴィヒ美術館所蔵展(愛媛県美術館)を見てきた。ここには約880点のピカソ・コレクションがありヨーロッパ最大級と言われている。今回は具象から抽象への変遷を示すように,「モンマルトルのカフェ」(1901年),「グラスと火物のある…

030「洲之内徹とゆかりの画家たち 絵の中の散歩」展およびパンフ

毎週土曜日の定番コース「蕎麦を食す→ソフトクリームを食しながら足湯に浸かる」が復活し,ついでに帰り道にあるセキ美術館の展示をのぞいてきた。ソフトクリームはアーケード入口にある養蜂店のハチミツ入りのものでおいしい。 展示は,セキ美術館増床記念…

029愛媛大学ミュージアムプレオープン「昆虫展」

11月11日の開学記念日に愛媛大学ミュージアムがオープンする。一般公開は14日(火)からの予定だ。 いくつかのブースのうちの一角を占めるのが昆虫コレクションである。6日(木),7日(金)のオープンキャンパスに合わせて,この昆虫コレクションのごく一部…

028愛媛県立三瓶高校山下記念館

大学の用事で西予市三瓶町にある三瓶(みかめ)高校に行ってきた。1979年に卓球世界チャンピオンになった小野誠治の母校である。小野以降日本人の世界チャンピオンはいない。卓球ではこんなエピソードがある。河野満(Kono),小野(Ono)と続き,その後はい…

027加山又造特集および図録

毎週土曜日の定番コースである「蕎麦を食す→足湯に浸かる」に,今日はセキ美術館「加山又造特集」を加えた。セキ美術館は10年ほど前に開館した,こじんまりとした私設美術館である。セキ株式会社の取締役相談役の関宏成さんの個人コレクションをもとにしたも…

026秋山好古展および図録

祝日を利用して「坂の上の雲ミュージアム」に行ってきた。第3回企画展テーマ展示「秋山好古」である。『坂の上の雲』の好古描写と組み合わせた写真や資料の展示である。「好古がみた世界」,「好古と教育」,「日本騎兵の父」が柱である。人にもよるが,評者…

025第14回全国「かまぼこ板の絵」展覧会作品集

愛媛県西予(せいよ)市立美術館「ギャラリーしろかわ」の昨年の展覧会作品集ができ(2008年12月1日発行,定価1,500円),評者にも送られてきた。入賞作品のほか,応募者19,671人(昨年21,451人),10,333点(昨年11,316点)のすべての作品リストや写真もふ…

024「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」および図録

午前中から松山郊外に昨年5月にできた大型ショッピングセンター「エミフルまさき」に行った。ちょうど,愛媛県出身の元関脇玉春日のトークとサイン会があり,ミーハーぶりを発揮して握手をして色紙をもらってきた。 その足で愛媛県美術館で開催中の標記展に…

023和歌山県立博物館および館蔵品選集

20日(土),出張のついでに,和歌山城と和歌山県立博物館に行った。和歌山城は,海上から見た形が虎の伏した姿に見えることから虎伏山(標高50メートルほど)と呼ばれる山の頂にある。岡口門(裏門)は江戸初期の建造物だそうだが,それ以外はほとんど空襲…

022あいだい博2008,終了

2日間でのべ2,000人(主催者発表,大学等の関係者除く)の来場があり,成功裏に終了することができた。開催時期や曜日,内容などについて検討しなければならないこともあるが,最初にしては大きな成果があったと思う。評者は今日あるコーナーに座っていた。…

021あいだい博2008

「愛媛大学を 知って活用 地域の発展」をテーマに愛媛大学の博覧会が開かれる。全学研究センター等は22,各学部は70,連携協定機関は30,それぞれブースがある。愛媛大学(農学部)が所蔵する世界有数の昆虫標本や化石・岩石の展示,産学連携・共同研究,附属…

020反骨のジャーナリスト展および図録

「反骨のジャーナリスト――陸羯南・宮武外骨・黒岩涙香――」と題した松山市立子規記念博物館第54回特別企画展が始まった(7月19日〜8月17日)。子規の生きた明治時代は,近代化の形を整える一方,藩閥政治や列強諸国との不平等条約などに対する国民の不満も募…

019コロー展および図録

東京に行ったついでに,「コロー展――光と追憶の変奏曲――」(国立西洋美術館,6月14日〜8月31日)を鑑賞してきた。上野駅のチケット売り場でいくつかの候補から迷いながらこの展覧会にした。ルーヴル美術館所蔵のもの以外にも展示されているとあってコロー(…

018モディリアーニ展および図録

東京(国立新美術館,3月26日〜6月9日)では見逃した「モディリアーニ展」(大阪・国立国際美術館,7月1日〜9月15日)を見てきた。国立国際美術館は大阪大学中之島センターのすぐ近くにある。昨年「ピカソとモディリアーニの時代」という企画があったことも…