exhibition
愛媛大学ミュージアム企画展「才能の競演 愛媛の算額〜愛媛の数学力と和算のおもしろさを探る〜」がある。伊佐爾波神社(松山市)には日本でもっとも多数の算額(幕末から明治)が残っており,難解な問題が数多く含まれているという。 算額の展示のほか,解…
第3回三輪田米山展は,「少字数書の造形」と題して米山作品中の一字あるいは数字の作品を選りすぐったものだ。米山の大胆さや奔放さがはっきりする。横広の扁額もある。 大学蔵の逸品「六曲一双屏風」は12枚を一連のまとまりとして書いたものではなく,それ…
1954年3月1日,アメリカはマーシャル諸島ビキニ環礁で水爆実験をおこなった。この水爆実験で犠牲になったのは第五福竜丸だけではなかったが,その事実は30年以上も歴史に埋もれたままであった。 ビキニ水爆実験による被災船の数はのべ856隻にのぼることや被…
大学のUIデザインの相談で何度かお会いしたことがある,グラフィック・デザイナー松本幸二さんの個展がある(→http://grand-deluxe.com/blog/message/5578/)。松本さんは愛媛大学理学部の出身で東京のデザイナー事務所に勤めたあと,松山で会社(株式会社グ…
土曜の午後,愛媛県美術館に行く。 アントワープ王立美術館は14世紀から20世紀半ばまでのフランドルとベルギーの作品のコレクションをもち,世界で最も多くアンソール(1860-1949)の作品を所蔵しているという。 アンソールはフランドル絵画や19世紀のフラン…
招待券をもらったので,展示会初日に鑑賞してきた。掛け軸14幅,二曲屏風3双,扇1本,米山日記和綴本3冊など個人蔵のものが中心である。王維「田園楽」からの「鳥啼山客猶眠」と万葉集からの「蛙なく神なひ川にかけ見えて今やさくらむやまふきのはな」「うち…
焼酎「いいちこ」のデザインワークの展示会に行ってきた(愛媛県美術館南館2F,2012年7月12日(木)〜7月15日(日)→http://www.iichiko.co.jp/comp/news/index.php?action=story&story_id=194)。 4日間という短期間の展示会ながら,28年間の大型ポスター,…
明治から大正にかけて三越(呉服店)の広告製作に従事した杉浦非水――多摩美術大学の前身である多摩帝国美術学校の初代校長――は松山出身である。その縁もあって愛媛県美術館には杉浦コレクションがある。 以前「杉浦非水の足跡――つくられるイメージ――」の展示…
八幡浜に木造モダニズム建築で知られる小学校校舎がある。松村正恒の設計による日土小学校である。山あいにある小さな小学校の中校舎と東校舎がそれである。 松村を紹介した花田佳明の文章などで日土小学校を知ったが,小学校校舎の現物はまだ見たことがない…
先日このブログで愛媛大学貴重図書を紹介した(関連エントリー参照)。ウェブ上の貴重図書展示室は新しくなり,米山の石文めぐりも動画になった(→http://www.lib.ehime-u.ac.jp/Denshi/)。 幕末から明治にかけて活躍した米山の「豪放磊落にして気宇壮大,…
残念ながら社会科学関係では書いて紹介するほどの貴重図書を持っていない。準貴重図書としていくつかのコレクションがあるだけである。隣の松山大学附属図書館のほうがはるかに充実している。 そんななかで近世の和書類に貴重図書がある(→http://www.lib.eh…
サン・マルコ広場の旧王宮内にあるコッレール美術館所蔵作品を中心に――13館からなるヴェネツィア市立美術館群のひとつで,本展にはコッレールをふくむ7館からの作品――,歴史と貴族・食をテーマに展示していた。学芸員の「ヴェネツィア入門講座」(約1時間)…
ホテルから小樽商科大学まで歩く。なだらかに続く坂を上っていくと「地獄坂」だ。案内版があるところから振り返ると小樽港がはるか下に見える。小林多喜二,伊藤整,橘木俊詔も歩いて通った道だ。坂のある大学キャンパス――たとえば,行ったことがある東北大…
今日が最終日の標記展(愛媛県美術館)に駆け込みで行ってきた。最終日でかつ日曜日とあって,鑑賞者が多かった。1995年の「故宮博物院名宝展」以来の東京富士美術館との共同開催である。北京・故宮博物院には約180万点余の文物があるといわれ,そのなかから…
坂の上の雲ミュージアム第6回企画展テーマ展示「日露戦争と明治のジャーナリズム3 ポーツマス日露講和会議」を観てきた(期間:2012年2月28日(火)〜2013年2月下旬)。 坂雲の展開をベースに日露戦争にいたる外交政策からポーツマス講和会議までに焦点を当…
第18回の「かまぼこ板の絵」作品募集が始まった。絵心がまったくないので応募はしたことはないが,第1回からある縁があって応援している西予市市立美術館「ぎゃらりーしろかわ」の企画だ。小さな町の小さな美術館の小さな展覧会はここまで大きくなった。 絵…
明日までの企画展ということで黒光親子展に行ってきた。黒光茂樹(1909-1993)は旧徳田村(現西条市丹原町)に生まれ,16歳で京都の金島桂華の書生になる。その後京都市立絵画専門学校(現京都市立芸術大学)で福田平八郎の指導を受けた日本画家である。 茂…
宇和島でも上映されることになった。布施は宮城県石巻市蛇田字南久林(旧・蛇田村)出身であり,宇和島での上映は「伊達」繋がりかもしれない。 ドキュメンタリー映画「弁護士 布施辰治」 2011年12月4日(日) 午後1時からと午後3時から 宇和島市生涯学習セ…
今日が最終日だったので,駆け込み鑑賞になってしまった。岡山市立オリエント美術館,古代オリエント博物館(東京都豊島区),遠山記念館(埼玉県比企郡川島町),十日町市博物館,尖石縄文考古館(長野県茅野市),BIZEN 中南米美術館(岡山県備前市),平…
大学祭開催(11日・12日→http://ehimeugakusai.web.fc2.com/)に合わせて愛媛大学ホームカミングデイ(→http://www.ehime-u.ac.jp/news_event/detail.html?new_rec=8668)があり,ウェルカムコンサート,らくさぶろうトークショー,記念式典,懇親会に出てき…
大学の仕事で今日から東京に来ている。夕食はホテルから歩いてすぐということで神田まで出る。「風龍 .MAX」(http://fu-ryu.net/)神田神保町店で「極上味噌ラーメン」を替玉(無料)して喰らう。 その後三省堂を覗いて,フロアの三省堂・三省堂書店創業130…
愛媛大学ミュージアムの展示である。中国・中央民族大学(愛媛大学の国際交流協定締結大学のひとつ)の協力をえて,少数民族の伝統衣装を展示している。中央民族大学は中国で唯一56のすべての民族の出身者が在学している。 今回の民族衣装は20いくつほどのも…
松江に着いた5日に,「夕日の見える美術館」島根県立美術館に行った。宍道湖畔にあり,夕日に染まるロビーからの眺望も魅力のひとつだそうだが,この日は生憎の小雨模様で夕日は見られなかった。 企画展は震災復興支援特別企画・愛知県美術館コレクション展…
講演会の後,萬翠荘での「日本近代化の縮図 別子銅山産業遺産――その世界史的意義を学ぶ――」に足を運ぶ。別子にはいま「東洋のマチュピチュ」としていくつかの産業遺産を保存している。別子銅山関連の写真パネルの展示だ(→http://www.pref.ehime.jp/touyo/be…
愛媛大学ミュージアムで第2回三輪田米山(みわだべいざん)展が始まった(9月7日〜2012年3月31日)。愛媛大学図書館がが所蔵する米山の書や日記などの貴重資料を展示している。4年間で計4回実施予定の展覧会のうち昨年につづいて第2回目の企画だ。 学会など…
布施辰治生誕130年,韓国強制併合100年だった昨年に完成した映画の上映があった。9月3日(土)と4日(日)の両日各2回ずつの上映だった。 「生きべくんば民衆とともに,死すべくんば民衆のために」で知られる布施辰治の生涯は,前進座の創作劇『生きべくんば…
愛媛県美術館(→http://www.ehime-art.jp/)で鑑賞してきた(2011年6月5日〜7月18日)。「ドラクロワとサロンの画家たち」7点,「バルビゾン派」21点,「印象派の誕生」35点(期間限定1点含む),「印象派以後」18点とドラクロワ,ミレー,モネ,ルノワール…
東京出張とちょうど重なり,2日間ある一般公開日のうち半日だけ覗き見できそうだ。同時開催の国際電子出版EXPOや教育ITソリューションEXPOは見れそうもない。 第18回東京国際ブックフェア→http://www.bookfair.jp/ja/Home/ 日時:2011年7月7日(木)〜7月10…
愛媛県西予(せいよ)市立美術館「ギャラリーしろかわ」の昨年の展覧会作品集ができた(2011年2月1日発行,定価1,500円)。手書きの手紙とともに紅葉の葉っぱ3枚も入っていた(画像に貼り付けた紅葉がそれ)。入賞作品188点のほか,応募者21,949人(昨年21,1…
坂の上の雲ミュージアム第5回企画展テーマ展示「日露戦争と明治のジャーナリズム2 バルチック艦隊と真之」を観てきた(2011年3月1日〜2012年2月下旬)。 『坂の上の雲』第2巻「渡米」,第4巻「旅順総攻撃」・「海濤」,第5巻「印度洋」・「大諜報」・「鎮海…