1670的場昭弘監修『マンガでわかる資本論』

書誌情報:池田書店,224頁,本体価格1500円,2022年発行[発行年月日の記載なし]

資本論』第1巻の要点を65項目で解説し,起業して縫製会社の経営者になる五代雅子とそこで働く左右田翔子を通して,独立生産者が資本家となっていく歴史的過程と資本主義の発展とをマンガ(ユリガオカ・サイドランチ)で描いている。
資本論』の解説を項目で整理し資本主義の仕組みをマンガで説明するいままでにない構成だ。「このマンガでは,独立生産者が資本家と労働者に別れていくところだけを問題にしてい」(13ページ)る。資本家はひたす利益を追求し,労働者は搾取される。このストーリーが強調されていた。