1726小林和幸編著『東京10大学の150年史』

書誌情報:筑摩書房,280+vi頁,本体価格1,700円,2023年1月15日発行

筑波大学(1872年5月創立),東京大学(1877年4月創立),慶應義塾大学(1858年創立),立教大学(1874年2月),青山学院大学(1874年11月創立),学習院大学・女子大学(1877年10月創立),法政大学(1880年創立),明治大学1881年1月創立),早稲田大学(1882年10月創立),中央大学(1885年創立)と前身校からおおよそ150年を経た東京の有力10大学の歴史を扱っている。執筆者は各大学の実証史学研究者で,それぞれ創立理念,建学精神,成立経緯をまとめている。
各大学年史を編むことは各大学の史資料を整備することに繋がり,近現代史における大学の役割や社会的意義を考えるインフラになる。ほぼ,各大学の正史といっていい150年史は,学校史編纂への問題提起でもあるだろう。