471アダム・スミス著(大河内一男監訳)『国富論III・IV』

III:書誌情報:中公クラシックス(W61),471頁,本体価格2,000円,2010年3月10日発行
IV:書誌情報:中公クラシックス(W62),480頁,本体価格2,000円,2010年3月10日発行

国富論〈3〉 (中公クラシックス)

国富論〈3〉 (中公クラシックス)

国富論〈4〉 (中公クラシックス)

国富論〈4〉 (中公クラシックス)

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さきに紹介した続篇で(下記エントリー参照),中公クラシックス版として完結した。第4篇(第4章以降)・第5篇(第1章第3節の途中)を III に,第5篇(第1章第3節途中から)を IV に収めている。
付録【「『国富論』各版の異同について」(田添京二),「『国富論』邦訳小史」(大河内一男),「アダム・スミス年譜」(田添京二),「『国富論小見出し一覧」,「索引」】は,文庫版および上製本版と同じだ。
すでに指摘したように,中公クラシックス版は堂目卓生「人間研究の上に立つ経済学」(24頁)が I の冒頭にあるだけの独自性を持ってはいる。文庫版と上製本にあった訳者による写真などが省いている分簡略版ともいえる。堂目解説でもほかのどこにも中公クラシックス版の書誌情報がない。不親切極まりない。