727政治経済学・経済史学会編『歴史と経済』第223号

2014年4月発行の最新号が届いた。
大会の共通論題「職業能力と教育――経済史と教育学の対話――」は教育史を職業能力,労働市場,雇用政策から検討するもので,本学会らしいテーマである。
高柳稿は戦前期の道後温泉と源泉利用による地域行財政運営を論じていた。折しもご当地道後温泉本館は2014年4月10日に改築120年を迎えたところである。その道後温泉本館を改築したのが伊佐庭如矢(いさにわ・ゆきや)である。本館脇に碑がある。また,坊っちゃん劇場では伊佐庭を主人公にしたミュージカル『道後湯の町』が演じられている(→http://www.botchan.co.jp)。

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大会報告・共通論題:職業能力と教育――経済史と教育学の対話―― - -
- 市原 博 趣旨説明
- 沢井 実 1930年代後半における熟練工養成政策の展開
- 大場隆広 養成工と高校卒ブルーからの代替と補完――戦後日本の高度成長期を中心に――
- 本田由紀・堤孝晃 1970年代における高等学校政策の転換の背景を問い直す
- 松田紀子 フランスにおける教育と産業・労働市場の連携の構築(コメント1)
- 関口定一 学校と仕事:アメリカ雇用史研究の示唆するもの(コメント2)
論説 高柳友彦 源泉利用を通じた地域行財政運営の歴史的変容――戦前期道後湯之町を事例に――
書評 河合康夫 佐々木憲介著『イギリス歴史学派と経済学方法論争』
- 加藤房雄 藤原辰史著『カブラの冬――第一次世界大戦期ドイツの飢饉と民衆――』
- 須永 隆 石井健著『近世イングランド年季奉公人――出自の社会経済史研究――』
- 杉本 竜 大瀧真俊著『軍馬と農民』
- 李 昌玟 原朗・宣在源編著『韓国経済発展への経路――解放・戦争・復興――』
- 来間泰男 新井祥穂・永田淳嗣共著『復帰後の沖縄農業――フィールドワークによる沖縄農業論――』
- 村上 衛 古田和子編著『中国の市場秩序――17世紀から20世紀前半を中心に――』
- 橘川武郎 平井岳哉著『戦後型企業集団の経営史――石油化学・石油からみた三菱の戦後――』
会報 - 2013年度秋季学術大会
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