1722伊藤条太著掛丸翔絵『卓球語辞典』

書誌情報:誠文堂新光社,191頁,本体価格1,600円,2021年8月24日発行

「卓球にまつわる言葉をイラストと豆知識でピンポンと読み解く」と謳う本書は期待を裏切らない。卓球あるある,卓球へえが天こ盛りである。ITTFの名物実況アナウンサー・アダムや誰も知らない仙台一高卓球部員だった大槻明永の「殺人ストップ」,卓球選手の掛け声で丹羽孝希の「なし」など思わずにやけてしまった。
坪井玄道の勧めで日本で最初に卓球セット「ピンポン」を製造販売した美満津(みまつ)商店や卓球グッヅなどの説明は卓球通にして書ける項目だ。山田耕筰が出てくるのも理由がある。
卓球用具マニアの存在も本書で知った。卓球愛がいたるところにあった。
世界卓球選手権,オリンピック,全日本卓球選手権大会の記録も掲載されていて資料集としても活用できる。