1055木暮太一著『超入門 資本論』

書誌情報:ダイヤモンド社,250頁,本体価格1,500円,2014年5月29日発行

超入門 資本論

超入門 資本論

  • 作者:木暮 太一
  • 発売日: 2014/05/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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資本論』をビジネスに生かす。そのためには『資本論』のエッセンス((1)「価値」と「使用価値」の意味を理解し,その区別をすること,(2)「剰余価値」の意味を理解し,それが生まれるプロセスを知ること,(3)「剰余価値」が,やがて減っていくことを理解すること)を理解しておけ。そうしたうえで,(1)変化耐性をつける,(2)能力を汎用化させる,(3)独自のウリをもつことで競争社会で勝ち残ることができる。
資本主義のルールを知るために『資本論』を読み,ブラック企業を回避し自分の労働力を高く買ってもらうためにスキルを磨く。3回転職を経験し経済入門書作家,経済ジャーナリストとして活躍する著者ならではの力点だ。
他人よりも自分を高く買ってもらうべく自己研鑽に励むことを勧めているのであろう。生きる術を身につける労働力自己鍛錬がはたして「全体的に発達した個人」になりうるのかは読み取れなかった。